韓国製造業稼働率が経済危機以降で最低…「政府が先制的に介入すべき」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.01 10:15
景気が萎縮すれば雇用は減り社会的不安につながる。庶民・中産層が特に影響を受けかねないという懸念が大きくなる。この日韓国労働研究院は「2016年労働市場評価と2017年雇用見通し報告書」で来年の失業率は今年の3.7%(推定)より0.2ポイント上がった3.9%に達すると予想した。これは通貨危機を抜け出した2001年末の4.0%に迫る水準だ。その上この分析も韓国銀行が来年の経済成長見通し2.8%を達成するという前提でのものだ。最近韓国国内の研究機関は来年の成長率が2.5%台にとどまるだろうという見通しを相次いで出している。韓国労働研究院のパン・ハナム院長は「来年上半期まで造船業を中心に製造業の構造調整が続き景気鈍化も続く見通し。青年層を中心に失業率が急上昇し雇用の質的水準も落ちるだろう」と話した。
政府も危機意識を示し始めた。柳一鎬(ユ・イルホ)副首相兼企画財政部長官はこの日の経済関係閣僚会議で「いつになく厳しい環境だ」としながら、「輸出減少と構造調整の余波で生産・雇用が振るわず、ドナルド・トランプ氏の米大統領選当選後の変動性拡大、国内政治状況に伴う消費・投資心理の萎縮など追加的下方リスクがある」と言及した。企画財政部関係者は「政治的状況は予測が難しく、政府で対応案を出すのも難しい」と苦しさを吐露した。