韓国の野球場は入場料も安い。 社稷球場の場合、一般席は７０００ウォン（約５００円）、内野席でも１万ウォンで十分だ。 米メジャーリーグの野球場は入場料が２７ドル（約３万１０００ウォン）もするが、外野席はあまりにも遠くて試合はほとんど見えない。 また米国では野球場に入場する時、飲食品を入り口に預け、イニングの間の許された時間に食べなければいけない。 韓国では想像もできないことだ。 社稷球場でも、試合を楽しみながらチキン・のり巻き・ビール・ピザなどを食べる人があちこちにいる。 逆にチキン、ビールなしに野球を観戦する人のほうが少ないほどだ。週末になると、社稷球場は２万８０００席が売り切れる。 入場券をあらかじめ購入しておかなければ球場に入ることができない。 試合の一日前までに釜山銀行の窓口やロッテチームのホームページ（giantsclub.com）で購入しておけばいい。

私はもう体の中から釜山人がなっている感じだ。 外界人のようだという違和感はすっかり忘れてしまった。こうなるまでには社稷球場の力が大きかった。 今年初めから交際している女性も一緒に野球を見に行きながらより親しい関係になった。

先日、私たちはいつものように野球を見ようと社稷球場に行った。 キム・ジュチャン選手（３１）の本塁打でロッテは序盤からリ―ドし、結局、６対３で勝った。 その日の晩、私は高まる気持ちで彼女に告白した。 「この夢のような日々をずっとあなたと一緒に過ごしたい」。そして彼女の指に指輪をはめた。 その日、ロッテは勝利をつかみ、私はフィアンセをつかんだ。 すべてが完壁な日だった。

◇マシュー・アンブロシア（Ｍａｔｔｈｅｗ　Ａｍｂｒｏｓｉａ）＝１９７６年、米テキサス生まれ。 故郷の大学院に進学し、韓国人の友人に出会った。 韓国の食べ物と文化にはまり、韓国に関心を抱くようになった。 ０１年９月に布教活動のため初めて韓国を訪れた。 ４年後、釜山大学で博士課程を終え、現在は釜山カトリック大学環境行政学科教授として在職中。


＜外国人が惚れた韓国＞野球マニア米国人「釜山社稷球場は最高」（１）