【時視各角】シンクホールを発見、「天幸」だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.20 15:57
私も数年前、シンクホールを家の前で見たことがある。深くて暗い道路の上に水がたまっていた。事実、シンクホールは都市に今なお残るリスクだ。専門家たちの話もそうだ。地下水のいたずらというシンクホールの原因は、大きく3種類だという。自然的現象、無分別な地下開発、老朽化した上下水道管の漏水にともなう影響などだ。自然災害に開発の後遺症でシンクホールはどこにでも現れる可能性がある。ある専門家は「地下水道はおばけにも分からない」と言ったし、ソウル市関係者は「地下は変数が多く、老朽化した下水管によってあちこちに再び陥没が生じる恐れがある」と言った。さらなる天幸は、韓国は花こう岩地帯が多く、あっという間に地面がぽっかりとへこむような自然災害はあまりない。
不安感をあおり立てようというのではない。ただしこの時点で私たちは周辺に今なお残るシンクホールの危険と地下水管理の重要性を知るようになり、国土部が危険地域の調査を始め、ソウル市は不安感を増幅させた第2ロッテワールドの安全調査サービスを発注し、老朽管の交換に関心を持つようになるなど方法を探し始めたのでそれなりに「天幸」ということだ。こんな時に悪口ばかり言って陰謀説をまき散らすのは、かつて民心を混乱させた「牛を盗んだ民」と変わらない。私たちがすべきことは国土部、ソウル市、企業らがまともに対応するのかを馬鹿正直に監視しながら事故を防ぐことだ。