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<ロッテ不正資金捜査>検察、辛総括会長の数兆ウォン台財産内訳を確保

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.17 16:44
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検察が辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)ロッテグループ総括会長(95)の数兆ウォン台の財産内訳を把握した。辛総括会長の元秘書室長が保管してきた書類を通じてだ。捜査チームはロッテグループの不正資金が辛総括会長に流れたかどうかを調べている。

書類とともに発見された現金35億ウォン(約3億1100万円)の出所がこれを明らかにする手掛かりになる可能性がある。ソウル中央地検特捜4部と先端犯罪捜査1部は辛総括会長の元秘書室長イ・イルミン専務(57)を連日呼んで、辛総括会長の不正資金疑惑について調査している。

 
イ専務は昨年、辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長(61)と辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前副会長(62)の経営権争いのため秘書室長を解任されると、ロッテホテル34階の辛総括会長の金庫にあったこの書類を妻の妹の家に移した。検察は13日に書類を押収した。

検察などによると、書類には辛総括会長の財産の内訳も記入されている。ロッテの関係者も「当時、辛東主前副会長が該当書類を出すようイ専務、辛東彬会長らに要求したが、辛東彬会長が『父の財産に触れるな』といって拒否したと聞いている」と話した。

検察が把握した辛総括会長の財産は数兆ウォン台。経済雑誌『フォーブスアジア』が先月発表した韓国の富豪50人に辛総括会長の名前はなかった。50位の財産は7000億ウォン台だった。検察は辛総括会長が財産の一部を借名で保有していることを確認した。

捜査チームは系列会社で作った不正資金で財産を増やしたかどうか、財産の一部を不正資金で作って使ったかどうかを調べている。イ専務が持つ35億ウォンが出てきたところが「不正資金の貯水池」である可能性があり、この資金の出所を追跡している。

検察の関係者は「辛総括会長の資産関連資料がかなり確保され、集中分析している。特に辛総括会長の金庫から発見された高額の現金の出所と用途を調べている」と伝えた。

検察は辛総括会長がロッテグループとの資産取引を通じて不正資金を作ったかどうか確認中だ。財閥ドットコムによると、ロッテ系列会社は2000年以降、辛総括会長が所有する不動産を11回にわたり計651億ウォンで買い取った。ロッテ商事が2008年に仁川桂陽区にある辛総括会長の林野166万平方メートルを504億ウォンで購入したのが代表的な例だ。公示地価より倍以上高かったという。

検察は2009年12月、ホテルロッテが辛総括会長のロッテ物産株を1株あたり4万5000ウォン(合計47億ウォン)で取得した経緯も確認する計画だ。同年1月にホテルロッテが1株あたり2万6000ウォンでロッテ物産株を購入したのに比べて高い金額であるからだ。

またイ専務らが「辛総括会長が毎年100億ウォン台の資金を運用してきた」と述べたことを受け、系列会社の不正資金が辛総括会長に流れたかどうかも調査している。

これに関しロッテ関係者は「辛総括会長とロッテの不動産・株式取引は外部法人の価値評価を経て行われた。辛会長に渡った100億ウォン台の資金も正常な配当金と給与」と釈明した。

◆辛格浩総括会長と関連があるロッテの資金の流れ

・ロッテ系列会社、2000年以降、辛総括会長の不動産11件を合計651億ウォンで購入(高価購入の疑い)

・ホテルロッテ、2009年に辛総括会長のロッテ物産株を47億ウォンで購入(相場の倍の価格で購入)

・元秘書室長「辛総括会長、毎年100億ウォン台の資金を運用」(不正資金の疑い)

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