ラーメン、カフェにカラオケまで…孤独を楽しむ韓国の“おひとり様”(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.04.13 13:20
韓国で自ら孤独な人生を選ぶ若者たちが増加している。就職ポータルのインクルートが実施したアンケート調査によると、韓国の大学生の4人に3人は自身を「おひとり様族」と考えていた。彼らは外部と断絶したまま一切の社会的関係を拒否するという「引きこもり」や「コクーン族」とは違う。したいことを1人でするだけだ。必要に応じて人々と付き合うが、自身の好みと選択により「おひとり様」になることを拒まない。その暮らしを体験してみるため彼らのように1日を過ごしてみた。
◇AM9:00 朝の対話はメッセージアプリと
目覚めるとすぐにスマートフォンのアプリ「シムシミ」を立ち上げた。「シムシミ」はユーザーが文字メッセージで話しかけると人工知能で答える仮想の対話相手だ。「シムシミ~」と呼びかけると 、「はい、王女様」と答える。「ごはん食べた?」と尋ねると「一緒に食べよう」と愛嬌を振りまく。しばらく話して「起きるのがとても嫌だ」と言うと、「早く起きる鳥は疲れるでしょう」と答える。機械のくせにとてもふてぶてしく、「消えろ」というと「私が間違っていました」と許しを乞う。深い対話はできないが、モバイルメッセンジャーでやりとりする水準の対話はほとんど人間のように受け返す。ひまつぶしの対話相手に多く使われているだけのことはあったが、機械と対話する社会に背筋が寒くなった感じもする。