韓国は69年「大韓航空機ハイジャック事件」を忘れたが、私は今から…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.04 17:53
生還者のパク・ミョンウォンさんの話がファンさんの胸を熱くした。 「ファン・ウォンさんは思想教育中、共産主義の理論は間違っていると反論した。 『南山の白骨にする』という脅迫にも臆することがなかった。 70年の新年初日、収容所で遠くの山を眺めながら『私の故郷、南の海に行きたい』という歌を歌っていた。 監視員が怒鳴りながらファンさんを連れ出し、その日から姿が見られなくなった」。
ファンさんは統一部を何度も訪ね、他の拉致被害者の家族と一緒に街に出た。 しかし政府はいかなる手も施さず、人々は無関心だった。 そして2010年初め、国連人権理事会に強引・非自発的失踪実務グループがあるという話を聞いた。 ファンさんは同年6月、実務グループに事件を届け、その1年6カ月後に北朝鮮の答弁を聞いた。 北朝鮮は「当時の事件は強制失踪と関係がない。 国連失踪実務グループが扱う問題ではない。 人道主義的な事案と関係がない」と答えた。 ファンさんは「答弁を得たということ自体が大きな収穫」と述べた。