【社説】THAAD韓国配備…精巧な管理で副作用の最小化を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.09 13:56
韓米が8日、THAAD(高高度ミサイル防衛)体系の在韓米軍配備を決めた。韓国政府はその間、THAADの実戦効用性をめぐる論争と周辺国の反発を考慮し、導入について慎重な立場を見せてきた。しかし1月に北朝鮮が国際社会の制裁にもかかわらず4回目の核実験を強行し、中距離弾道ミサイル(IRBM)を6回も発射しながら核能力の高度化に拍車を加える状況で、THAAD導入をこれ以上先延ばしできなくなったというのが政府の判断だ。今はもうTHAAD導入が確定しただけに、配備過程での副作用と外交的摩擦を最小化する緻密で総合的な接近が重要になった。
まず中国とロシアの反発を払拭することが急がれる。両国は韓国政府が何度か否定したにもかかわらず、韓国のTHAAD導入が米国のミサイル防衛(MD)システムに編入される信号弾と疑っている。政府は昨年、THAAD導入の話が浮上すると「要請も、協議も、決定もない」と否認で一貫していたが、北朝鮮の4回目の核実験直後、待っていたかのように米国と導入交渉を開始した。そして4カ月後に配備決定が下された。電光石火のようなこうした決定過程を見ると、韓米があらかじめ答えを定めておいて発表の時期だけを調整してきたのではと感じるほどだ。