「これは実際の状況だ。火星に生命体が存在している」。1996年8月6日、CNNは米航空宇宙局(NASA)の公式発表文を緊急報道した。 いん石の分析結果から出てきた、科学歴史上の最大の発見だった。 当時のビル・クリントン大統領は「宇宙開拓に米国のあらゆる力量を総集結する」と宣言した。 その後9年間、火星探査船を何度も打ち上げたが、生命体の痕跡さえ探すことはできなかった。 再選を控えて、クリントン陣営と数兆ウォンの予算をねらったNASAが共謀したハプニングとして幕を下ろした。黄禹錫(ファン・ウソック)教授チームの論文ねつ造は哀れだが、NASAに比べるとずっとましだ。 過度に自責に駆られる必要はない。