【コラム】「中国版モンロー主義」が登場するのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.23 14:27
ところが米国モンロー主義の終末とは反対に、地球の反対側では新しいモンロー主義が登場しているという話が出てくる。中国版モンロー主義だ。2012年頃から米国で議論され始めた。中国が米国に相互の核心利益を尊重することを骨子とする新型大国関係の建設を提案した頃と重なる。米国はモンロー主義を提示する時、米国の核心国家利益である南米を守るためにいつでも戦闘をする準備ができていると言った。中国も、自身の核心利益が侵害されれば武力の動員も辞さないと言う。中国の核心利益には、南シナ海や尖閣諸島の領有権問題などが含まれると理解されている。
中国版モンロー主義という言葉は、今年5月に中国の上海で開かれた「アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)」以降に再浮上した。習近平が「アジア人によるアジア」を主張したのだ。これは米国が過去、南米諸国に「アメリカ人によるアメリカ」と話してモンロー主義を展開したこととそっくりだ。米国が南米での欧州排除を狙ってアメリカ人によるアメリカを叫んだように、中国は現在のアジアでの米国の影響力を除去するためにアジア人によるアジアを主張しているという分析が米国から出ている。