<韓国旅客船沈没>兪会長、仏亡命試みるも…大使館、刑事犯を理由に拒絶
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.04 08:59
兪炳彦(ユ・ビョンオン)清海鎮(チョンヘジン)海運会長(73)がフランスへの亡命を試みていた事実が3日、確認された。仁川(インチョン)地検特別捜査チームはこの日「最近、匿名の人物が韓国にある某大使館に兪会長の政治的亡命の可能性を打診した」として「しかしこの大使館は(兪会長が)“単純刑事犯”だという理由で亡命申請を断ったと聞いている」と明らかにした。捜査チームは「兪会長はセウォル号惨事を引き起こした単純刑事犯に過ぎず、いかなる名分でも亡命申請の対象にはなれない」として「外交部に、こうした事実を各国の外交公館に説明するよう要請した」と話した。
検察は亡命を要請した人物が誰かについては明らかにしなかった。亡命要請の人物については「把握している」と答えた。検察は兪会長について「国際法上は難民に該当せず、現在、拘束令状が出て逃走中である者」として「亡命を口実にして兪会長の逃亡を助けた者も犯人逃避に該当するため厳格に司法処理するだろう」と強調した。
現行の「難民地位に関する国連協約」は、人種・宗教・国籍・政治的意見などの理由で迫害を受ける恐れがある人を難民と規定している。兪会長はキリスト教福音浸礼会(救援派)に対する宗教的迫害を理由に亡命の可能性を打診していたと分かった。