しかし初回から相次いだ視聴者の批判は酷評を越えて怒りに近い。 家がない視聴者にきつい剥奪感を与えるほか、先ほど出した残忍なクイズをすべての視聴者に投げかけている格好になっているからだ。

この家族を応援することも、あの家族を応援することもできない状況。 一つの家族を応援すると、別の家族の涙が生々しく描かれる。 住宅の所有に関係なく、見る人を苦しめているのに、どこが「公益」で「芸能」なのか。

出題されるクイズが運任せという点も批判の対象だ。 オランダの家庭を訪れ、そこの子どもが好きなおもちゃが何か、倉庫には何が入っているかなどを当てる問題は失笑を買った。

結果は視聴率が表している。 １回目の放送が６％台、２回目はそれより低い４％台だった。 視聴者掲示板には番組をかばうようなコメントは見られない。 「ただで家を与える‘良い’放送だから、受恵者になるかもしれない家族の家庭事情は放送で勝手に食い尽くしてもよいという考えなのか。 頑張って生きてきた人たちを連れてきて運任せのクイズを解かせるのを見ると怒りが爆発する」というような内容だ。

テレビをつければオーディション番組があふれている時代だ。 １位だけが照明を受ける副作用が心配される中、「一般サバイバルプログラムとは違う」として「家ドリーム」が登場した。 オーディション番組を経験した人は競争を通して成長するというメリットがある。 「家ドリーム」を経験した家族は何が得られるのだろうか。 目の前に現れては消えていく幸運を見ながら「絶望」でもしろということなのか。


マイホーム切望の家族を利用するテレビ番組、視聴者から非難殺到（１）