このようなリーダーシップを組織で育てるには最初に、組織を水平的なネットワーク構造に変化させなければならない。水平的考え方に慣れた多数の若い世代が現在の垂直的組織文化の中で私の力量を発揮するのに限界がある。また、垂直的組織は多様な思考の反映と共存を邪魔するという点から現在の流れに逆行することだ。２番目は経営者が市場との接触を企業内部の垂直的報告体系だけに依存せず、ソーシャルネットワーキングを通じて職員・株主・消費者など多様な利害関係者と直接疎通を増やさなければならない。３番目に現場密着型の考え方で伝統的な経営管理力量を越えて特定分野に対する高い専門性を育成することに努力しなければならない。

最後に人材生産性はたし算でない「乗数効果」で現れるので、頭数よりは個人の創造力と技術力を倍加させるリーダーの役割に注目しなければならない。平均能力を１だと仮定した場合、平均以下の能力を持つ職員の数がいくら増えても掛け算の法則を適用すれば平均以上の成果を出すことはできない。さらに老齢化が加速化しながら生産人材自体が減少していて、一人一人の力量を高めるリーダーの役割がより一層重要になる時代になった。

世界経済の中心軸はすでに新興市場に移動した。 ブリックス（ＢＲＩＣｓ）をはじめとする新興市場国家の早い成長に力づけられて２００５年を基点に開発途上国の国内総生産（ＧＤＰ）が先進国のＧＤＰを先んじた。ここで私たちは中心国家に移動した国家の共通の特徴に注目しなければならない。天然資源または、人的資源が豊富な国が世界の新しい中心軸として位置を占めることになった。この２種類の資源の中で韓国が活用できることが何なのかに対する答えはあまりにも自明だ。 第３のグローバル化変化の波の中で時代が要求しているリーダーシップを正確に認識して、これを開発させていく努力がいままでより重要になった。

カン・ソンウクＧＥコリア社長


【経済ｖｉｅｗ＆】サムスン－アップル訴訟、デザイン特許争いではない（１）