この1週間で「冷麺」の歌が人気急上昇となる。「とても冷たくて体が震え/強くても強すぎて/それでも君を愛してる」という単純な歌詞のシンプルな歌だが、11日、MBCテレビ「無限に挑戦」で紹介されてから恐ろしい勢いで各種音源チャートで1位を占めた。
梅雨時の蒸し暑さが歌の人気にも影響を及ぼしたのではないかと思う。一体いつからこうして夏が来ると、有名な冷麺専門店の前で行列を作るようになったのだろう。作家の成碩済(ソン・ソクチェ)によれば、金裕貞(キム・ユジョン)や李孝石(イ・ヒョソク)の1930年代の著作にも冷麺グルメの話がよく登場するという。特に李孝石は1939年に書いた「柳京食譜」で「平壌冷麺は有名なものとされているようだが、ソウル冷麺より白くない」と書いている。キム・チャンビョルの「韓国食べ物、そのおいしい誕生」によると、夏、冷麺店の団体食中毒記事が1929年からほとんど毎年絶えずに登場するというから、冷麺が外食産業の先頭走者となってから久しいと言えそうだ。