高齢者は列に並び、若者はモバイル予約…「麗水デジタルデバイド」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.21 09:30
今月23日から麗水(ヨス)世界博覧会で事前予約制が一部復活する。アクアリウム・主題館・韓国館など8カ所の人気展示館はインターネットで予約を受け付ける。先月27日に予約をなくし、先着順に変更してから約1カ月ぶりだ。実際、麗水博覧会の開幕前は「待つ必要がない初のユビキタス万博」として広報した。姜東錫(カン・ドンソク)組織委員長は開幕を控え、「携帯電話一つで入場券の購買から予約まで可能」と強調した。1993年の大田(テジョン)万博、2010年の上海万博のように、人気展示館を見るために朝から列をつくって7、8時間も待つような状況をなくすという趣旨だ。このためインターネットとスマートフォンで30%の事前予約を受け付け、観覧当日にも博覧会場に設置された予約端末機(キオスク)で予約ができた。
先月中旬、博覧会場を訪れた。聞いていた通り、予約システムがよく整っていた。キオスクで人気展示館を予約しておいて、混雑していない展示館や各種公演を先に楽しむなど、時間を有効に使えた。しかし一方では、ひたすら列に並ぶという観覧客も少なくなかった。果てしなく続く列には、外出のために着飾った高齢者が特に目立った。慶尚南道陜川(キョンサンナムド・ハプチョン)から来たというパク・スンブンさん(71)は「若者や都市の人たちはインターネットで予約するというが、私たちのような老人はどこでどうすればいいのか分からないので、こうして列に並ぶしかない」と話した。麗水で確認したデジタルデバイド(情報格差)の現場だった。