【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ(2)

【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ(2)

2018年01月02日16時10分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  尻に火がついたのは韓国と日本だ。北朝鮮が保有した短中距離ミサイルの射程圏内にある両国はすでに北朝鮮の核の“人質”とも言える境遇だ。中国も安心できる状況ではない。方向だけ変えれば中国も打撃圏内に入る。北朝鮮がすでに確保している核兵器だけでも韓日中の3国は北核の常時的脅威下に置かれていると言える。中国はジレンマに陥っている。韓国と日本、さらには台湾まで自衛的核武装に立ち向かう最悪の事態を前もって遮断するには、北朝鮮を最大限に圧迫するほかないが、そうすれば北朝鮮体制が崩壊するおそれがある。難民流入も問題だが、その過程で北朝鮮の核兵器がどこへ向かうのか分からない。北朝鮮が叫ぶ自主と主体の対象には中国も含まれると見なければならない。金正恩が習近平の特使を冷遇することによって北京に送ったメッセージがまさにそれになろう。

  金正恩の平和攻勢に対する文在寅(ムン・ジェイン)政府の対応が注目される。北朝鮮代表団の平昌五輪参加に向けた当局間の対話提案は拒否できない提案だ。偶発的な衝突防止と軍事的緊張緩和のための軍事会談は文在寅政府がすでに提案したものだ。これを機に北朝鮮の核・ミサイルの挑発中止と韓米連合演習の延期や調整を対等交換をする議論が始まりうる。だが、そこまでだ。そこから一歩出てはいけない。

  北朝鮮はすでに核保有国の地位固めに入った。我々に残されている選択肢は2つに1つだ。北朝鮮が自ら崩壊するか、自分の足で交渉の場に出てくる時まで、国際社会と協調して北朝鮮を最大限に圧迫するしかない。その隊列から離脱してはいけない。韓日米に中国まで引き込み、北朝鮮に対する圧迫の手綱を一糸乱れぬようぴたりと合わせなければいけない。北朝鮮が平和攻勢に出たからと言って、待っていましたとばかりに対話局面に転換してはいけない。特に開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光の再開、5・24措置解除のような自殺ゴールの誘惑には警戒しなければならない。

  金正恩はルビコン川を渡った。核武力が北朝鮮体制を守る宝剣になるのか、あるいは北朝鮮の首を締める罠になるかは今後を見守るべきだが、おそらく後者になる可能性が高い。北朝鮮の核保有は中国まで敵に回し、自滅を招く“ダメヅマリ”だからだ。北朝鮮の急変事態に備えた米中軍事当局間の対話説を金正恩は聞き流してはいけない。

  ペ・ミョンボク/コラムニスト・論説委員

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