【社説】足下に迫る大規模停電=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.21 09:15
30度を上回る例年より早く訪れた猛暑で電力需給は厳しい状況となった。きのうは停電対応危機対応訓練まで実施された。6月の天気としては12年ぶりに最も蒸し暑かった19日には予備電力が330万キロワットに落ち、非常措置のひとつの「関心段階」が発令されるひやりとした状況を迎えた。このまま行けばいつ昨年9月15日のブラックアウト(大規模停電)が再来するかもわからない。あの日の予告のない循環停電で全国162万世帯が620億ウォン(約42億円)の物的被害と途方もない混乱を招いたことを忘れてはならない。
安定した電力需給は長期戦だ。答もすでに出ている。まず電気料金を合理的な水準に引き上げ、ゆがんだ電力消費構造を正さなければならない。物価負担を意識しこれ以上先送りすることではない。電気料金が石油価格より低いため電気で暖房するビニールハウス、ドアを開けたままエアコンをつける都心商店街はもはや見慣れた風景だ。2005年から2010年まで韓国の電力消費増加率は30.6%で、米国の1.7%、日本のマイナス1.9%と比較し信じられない水準だ。