ロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ、87)会長は独特な経営方式を持っている。奇数月には韓国で、偶数月には日本に滞在し両国のロッテグループを指揮する。これは「シャトル経営」または「玄界灘経営」と呼ばれる。辛会長は韓国に滞在する間はソウル・小公洞(ソゴンドン)のロッテホテルの執務室で系列会社代表らから1日に7~8時間ずつ経営懸案の報告を受ける。
特に5月は辛会長に最も意味がある奇数月だ。毎年自身の故郷の蔚山市蔚州郡三同面屯基里(ウルサンシ・ウルジュグン・サムドンミョン・トゥンギリ)で村の住民らのため祭りを開く。屯基里の祭りは蔚山地域の工業用水確保のためのダム建設により水没した村の住民のために、辛会長が39年にわたりダム近くの自身の別荘で行っている。故郷を訪問する月のため辛会長は毎年5月には金海(キムヘ)空港から入国する。屯基里に向かうまでは釜山・慶尚南道(プサン・キョンサンナムド)地域のロッテ系列会社を見回る。