【中央時評】韓日関係、進展のシナリオがない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.14 14:17
米政府は先週、両国の外交・国防長官が参加した安全保障協力委員会(2プラス2)の共同声明で日米両国の連合計画と作戦を強化することとし、日本が国連憲章によって集団的自衛権を行使することを歓迎した。全般的に見ると日本政府は最小限現状を維持さえすればソウルとの関係を徐々に改善する土台になるという米国の助言に留意したものと見られる。
だが、米政府が東京に尽力している間に先週、韓国との関係が揺らいだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領が、面会した席で対日関係改善を促したヘーゲル米国防長官に打ち明けた(日本への)不満を、青瓦台(チョンワデ、大統領府)側が1日に詳しく公開したことが最初の反意だった。その次は先週初め、インドネシアのバリで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、朴大統領と安倍首相が互いに見て見ぬふりをしていたという報道は、指導者が個人的に親しくなって問題を解決することができないという事実をさらけ出した(米連邦政府のシャットダウンで参加できなかったオバマ大統領がそこにいたならどれほど役に立っただろうか)。韓国最高裁の日本の過ちに対する有罪判決や、新聞の社説の集団的自衛権に向けた日本の決定を支持した米国に対する非難は、ワシントンをより一層苦境に陥れた。