◆「朴泰桓例外規定」必要か＝朴泰桓は聴聞会を終えて２４日に極秘帰国した。朴泰桓が所属するチームＧＭＰはこの日、報道資料を通じて「国民の皆様を失望させて申し訳ない。朴泰桓が近いうちに記者会見を行う予定」と明らかにした。

世論を自分に有利な方向に導き、大韓体育会の懲戒を最小化するのが、朴泰桓側ができる戦略だ。大韓体育会から３年の懲戒を受けないためには、韓国代表選抜規定が変わらなければいけない。しかし大韓体育会もドーピングに対して厳格な姿勢を見せているため規定を変えるのは容易ではない。

現実的な方法は朴泰桓を例外と認定すること、すなわち「朴泰桓例外規定」を作ることだ。大韓水泳連盟はＦＩＮＡ聴聞会で、「朴泰桓は２００８北京五輪の自由形４００メートルで金メダルを獲得するなど韓国の水泳に大きく寄与した選手」と述べ、朴泰桓が特別な存在であることを強調した。この論理で「朴泰桓例外」を強行する可能性が高い。

ＦＩＮＡの懲戒後、大韓体育会までが懲戒するのは二重処罰だという声が出る可能性もある。一部のファンも「朴泰桓ならもう一度機会を与えるべき」という意見を出している。しかし「朴泰桓例外」を議論すること自体が特別扱いだという声も少なくない。故意ではなく無知または不注意で禁止薬物を使って重い懲戒を受ける選手が多いが、朴泰桓だけ救済するのは公平性を欠くという論理だ。

大韓体育会のパク・ドンヒ広報室長は「韓国代表選抜に対する新しい規定が昨年７月に作られた。朴泰桓事件でなくてもドーピングに関する懲戒が二重処罰の素地があるかどうか確認する予定だ。いくつかの事例を収集して法理的に検討する」と明らかにした。


＜水泳＞配慮と憂慮の間…朴泰桓「リオ」ジレンマ（１）