欧州メディアの韓国経済たたきが度を超えている感じだ。 英経済週刊誌「エコノミスト」は韓国を17の新興国のうち、南アフリカ、ハンガリーに続いて3番目に通貨危機が発生する可能性が高い国に分類した。 昨日のフィナンシャルタイムズ紙は「韓国の短期外債が不安定な状況」とし「順調な満期延長がいつまで続くか疑問」と報じた。
韓国経済が不安定だという事実を否認する考えはない。 短期外債の比率が高く、銀行の預貸率(預金に対する貸出の比率)も高いほうだ。 しかし通貨危機を憂慮するほどの危機状況ではない。 まず欧州メディアが引用した統計からして問題がある。 韓国の外債のうち輸出企業の為替ヘッジのための短期外債が相当部分を占める。 実際、輸出代金が入れば自動的に清算される外債だ。 また昨年下半期、銀行が高金利で市中の資金を引き込み、預貸率が大きく低下した。 統計の流れを見ても、昨年7月以降、短期外債の比率や預貸率は明確な下方曲線を描いている。