韓国原爆被害者、韓国政府相手に損害賠償請求訴訟…また敗訴
ⓒ 中央日報日本語版2016.09.01 06:37
日本の長崎・広島に投下された原子爆弾で被害を受けた韓国人原爆被害者が韓国政府を相手取って起こした損害賠償請求訴訟でまた敗訴した。
ソウル北部地方裁判所は３１日、原爆被害者１４１人が韓国政府を相手取り起こした損害賠償請求訴訟を棄却した。
裁判所は棄却理由について「大韓民国政府は２０１１年９月に韓日請求権協定タスクフォースと諮問団を設置して両者間の協議を持続的に求めるなど、外交的交渉努力をした」としながら「外交関係の特殊性と外交関係に対する政府の裁量などを考慮すると、政府がこのような外交的交渉努力を継続している以上、『仲裁手続き』を踏むべき具体的作為義務が発生するとはみなし難い」と説明した。
これに先立ち、原爆被害者はソウル南部地裁にも同じ訴訟を進めたが、裁判所は先月政府の外交的対応が不充分だったという理由だけで憲法上の義務を果たさなかったと断定するのは難しいとし、請求を棄却した。