韓国政府が１０００億ウォン（９７億円）を投じて超高性能スーパーコンピュータ（スパコン）の開発に乗り出す。

韓国未来創造科学部は４日、超高性能コンピューティング（Ｈｉｇｈ－Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ　Ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ、ＨＰＣ）事業団を設立して毎年１００億ウォン前後の研究開発（Ｒ＆Ｄ）費を支援すると明らかにした。

今回の事業は国家次元で進められる最初のスーパーコンピュータ開発プロジェクトだ。開発だけでなく、システムのアーキテクチャー設計が可能な人材を養成することができるという意味を持つ。

最終目標は２０２５年までに３０ペタフロップス（ＰＦ、１ＰＦは１秒あたり１０００兆回の演算処理）以上の処理能力を持ったスーパーコンピュータを開発することだ。未来創造科学部は「最近、人間と囲碁対決を繰り広げたグーグルの人工知能（ＡＩ）『アルファ碁』のようにＡＩの発展は大規模なデータの高速処理が可能なスーパーコンピュータがあってこそ」とし「今回の自主開発事業がＡＩとビッグデータ、モノのインターネット（ＩｏＴ）などで触発された知能情報社会の実現を後押しし、低迷している国内スーパーコンピューティング分野に活力を吹き込むだろう」と伝えた。