【寄稿】「コリアドゥレキル」は未来の世代のための投資
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.26 17:11
韓国の海岸3面と北側の境界地域をつなぐ超長距離トレッキングコース「コリアドゥレキル(山麓道)」についてさまざまな意見が出ている。熱烈な支持とともに懸念の声も出ているのは、それだけ期待が大きいという意味と考えられる。ある人は道をつなぐべきだという「強迫」がコリアドゥレキルの始まりだという。本当にそうだろうか。済州(チェジュ)オルレキルで始まった国内トレッキングブームは、国民生活体育参加実態調査で万年1位だった登山を抜いて徒歩を最も高い順位に押し上げた。
こうしたトレッキングブームの裏には現在国内に造成された1万7000キロにのぼるトレッキングコースにある。しかし済州オルレ、智異山(チリサン)ドゥレキル、江陵(カンヌン)バウキルなどいくつかの道を除けば大半が中・短距離で、これも地域別に途切れている。国土終端概念のコースは東海岸のヘパランギルが唯一だ。トレッキングコースは歩行の安全性と快適性が保障される場合、長く続くほど波及効果が大きくなる。
4500キロと予想されるコリアドゥレキルのうち約2500キロは70余りの基礎自治体がすでに造成して運営中だ。この道を既に歩行路として使用されている村、森、海岸の道を通じてつなぐことになると予想される。既に造成された道はコリアドゥレキルと路線を共有し、さらに活気を帯びるはずだ。お互い連結されるとコリアドゥレキル一つに統合されるのではなく、従来の地域の道の名前とアイデンティティーはそのまま維持され、路線を一緒に活用して共生することになるとみられる。そしてコリアドゥレキルは今後、内陸の道とつながって韓国トレッキングコースのネットワークの大動脈になると期待される。