【取材日記】文化財の返還運動…第2の全蛍弼が出てくる時だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.16 11:41
海外流出文化財の実体を追ったこの半年、最後まで振り切ることができなかったのは、凄惨な自己恥辱感だった。どうしたらこれほど簡単に譲り渡し、徹底的に奪われることができたのだろうか。悲しい歴史は随所にひそんでいた。日本の東京国立博物館に行ってみてほしい。敷地内の庭で最初に観客を迎えるのが一組の朝鮮の石像だ。プレートには「韓国江原道(カンウォンド)から持ってきた18~19世紀の文官像」と記されている。
東洋館5階の朝鮮遺物室に行けば、本格的な収奪の歴史に出会うことになる。資産家の小倉武之助が大邱(テグ)での電気事業で稼いだお金でかき集めた文化財が展示されている。「小倉コレクション」と呼ばれる遺物で、日本の重要文化財8点を含む1110点に及ぶ。端麗な高麗青磁から華やかな加耶金冠に至るまで、ひと目で国宝級の文化財と分かる。