ブラッターFIFA会長、再選なら植物サッカー大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.29 10:15
1998年から17年間にわたり国際サッカー連盟(FIFA)を率いたゼップ・ブラッター会長(79、スイス)に対する評価は分かれる。現金保有額だけで15億ドルにのぼるなどFIFAを天文学的な収益を出す恐竜に育てた主人公であり、一方では資金の運用と執行を徹底的に非公開で進めて腐敗の芽を育てた張本人だ。ブラッター会長の別名が「世界サッカーの大統領」「サッカーマフィアのボス」と極端に分かれる理由だ。
不正で汚れたFIFA執行部の素顔が表れ、ブラッター会長の位置づけは急速に弱まっている。ジェフリー・ウェブFIFA副会長(ケイマン諸島)ら7人の元・現FIFA幹部を含む14人を起訴する予定の米司法省は捜査範囲をさらに拡大する予定だ。捜査線上に挙がった人物は25人にのぼるという。ほとんどがブラッター会長の最側近や直接・間接的に友好的な関係を維持してきた人物だ。
FIFA執行部の腐敗が水面上に表れた背景には「内部告発者」の協力があった。チャールズ・ブレイザー元北中米カリブサッカー連盟(CONCACAF)事務総長(米国)が米連邦捜査局(FBI)にFIFAの内部情報を提供してきたことが明らかになった。2011年に脱税容疑で重刑を言い渡される危機に直面したブレイザーがFBIとの取引を通じて情報員の役割をした。過去にFIFAとCONCACAFが施行した各種事業の進行過程で露骨に賄賂を要求するため「ミスター10%(事業実現手数料として10%を要求するという意味)」と呼ばれた「腐敗のアイコン」が腐敗の摘発に率先したのだ。