北朝鮮の核実験は対米交渉-体制結束の多目的カード(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.09 09:09
「瀬戸際戦術」も金正日当時と同じだ。ロケット発射だけでも国際社会の懸念と制裁が予想されるが、核実験までも準備している。
東国大北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「北朝鮮は核小型化に対する米国の懸念をよく知っている」とし「核小型化のための核実験を準備することで、ロケット打ち上げに対する制裁や米朝間の2・29合意破棄を牽制しているとみられる」と述べた。国際制裁に核実験で対抗するという計算された行動だ。実際、北朝鮮外務省報道官は先月31日、「人道主義的な問題は政治と連携しないという米国が食糧支援公約の履行中断を宣言したのは、2・29合意を丸ごと破るものだ」と反発した。北朝鮮の立場を代弁する朝鮮新報も、3度目の核実験の可能性を何度も示唆した。
韓米当局は当惑しながらも断固たる立場だ。韓国政府当局者は「すでに北朝鮮に対する制裁が行われていて、これといった追加制裁の手段がない」と明らかにした。その一方で「長距離ロケット発射に続く核実験は、北朝鮮の‘衛星打ち上げ’が実際には長距離ミサイル開発を隠すための口実であることを見せている」とし「北朝鮮がロケット打ち上げと核実験を強行する場合、南北経済協力と対北朝鮮支援を中断した5・24措置を緩和することはできない」と述べた。