円高から抜け出したい日本の苦闘、「国債買い」の動きで失敗(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.26 15:52
呼び水を注ぎ、ヘリコプターを飛ばしても足りずに散水車まで動員した。4年にわたり非常体勢を稼動中の日本銀行(BOJ)のことだ。BOJは20~21日に定例金融政策決定会議で長期国債の金利を0%水準で維持する新たな通貨政策を出した。現在マイナス水準である10年物国債金利を0%になるよう多様な満期の国債を売買するという意味だ。BOJが中長期国債金利を通貨政策のターゲットにしたのは今回が初めてだ。量的・質的緩和(QQE)にマイナス金利まで導入したがインフレに火がつかないために選択した格別の措置だ。
カトリック大学経済学科のホ・イン教授は「長期債を売って短期債買い入れを増やせば相対的に短期債の金利がさらに下がる効果があらわれる可能性がある」として「長短期債権間の金利差が発生すれば経済主体の心理的安定と金融会社の収益性向上につながるだろう」と見通した。BOJの発表後、債権市場は多少の活力を見せた。債権売りが増えて日本の国債10年物の金利はプラスに戻り日経指数は1.91%も上がった。