<文化が力だ>(3)社会問題、デザインが解決法…旧都心で「江戸時代」発掘した長浜(上)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.31 16:34
日本の滋賀県北東部に位置する長浜市の第一印象は少し肌寒かった。16日、富山空港から車で北陸自動車道に乗り3時間の末に到着した市郊外の周辺には大型ショッピングモールが立ち並んでいた。日本の秋夕(チュソク)である「お盆」の終わり頃なのか人影は少なかった。だが長浜駅の近隣の旧市街地の様子は違っていた。映画のセット場に来たように、古い木造建物の間に人々があふれていた。
35年前、この通りは1時間に人が4人と犬1匹がやっと通り過ぎるほどガランとしていた。郊外周辺に大型店舗が進出しながら、人々はもはや旧市街地を訪れることはなかった。店舗300余りのうち8店だけが残り全て閉めた。結局、住民が先頭に立ってまちおこし運動に出た。長い努力の末に現在店舗数は230まで復活した。12万人が暮らす小都市長浜の旧市街地は年間200万人が訪れる名所になった。
長浜で起きた都市空洞化の問題は、グローバルイシューだ。都市が大きくなりながら郊外周辺に拡大していくと、旧都心には人の足が途切れる。その結果、各種の社会問題が発生して、居住者の生活は疲弊した。韓国も同じだ。忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョナンシ)の場合、新しくできたKTX駅を中心に新市街地が発達しながら旧天安駅舎周辺の旧都心を再生しなければならないという声が大きくなった。解決法はある。古いものを壊し、新しいものを作る今までのニュータウン建設方式ではない。有から新有に、あったものに新たな意味を加えて生き返らせる。海外ではすでに旧都心が持つ芸術と文化コンテンツに早くから注目していた。チェ・ジョンハン空間文化センター代表は「旧都心が蓄積してきた時間と場所のストーリーには大変な未来価値が潜在している。これをうまく発掘すれば都市の文化生態系は強固になる」と話した。