【コラム】李明博、朴槿恵、そして文在寅
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.15 15:51
「被告人は国民から強大な権限を委任された大統領として、これをただ憲法と法律に基づいて国民全体のために行使しなければならない責務があった。ところが(…)事件の実体的な真実が明らかになる過程で(…)被告人を信じて支持した国民と社会全般に大きな失望と不信を抱かせた」「二度と大統領がこの国の主人である国民から与えられた権限をむやみに乱用し、国政を混乱に陥れる不幸なことが繰り返されないよう警戒するためにも、被告人に厳重な責任を問わざるをえない」。
続けて読んでも滑らかな一つの文章のようだが、実際はそれぞれ違う文章だ。前者は5日の李明博(イ・ミョンバク)元大統領に対する1審判決文であり、後者は4月6日の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の1審判決文だ。元大統領の末路が良かったことがないこの国だが、2人が同時に収監の身になって裁判を受ける状況は見るに堪えない。
21年前に全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が共に刑を受けたが、2人は同じ船に乗っていた。内乱陰謀と内乱目的殺人の同じ容疑で量刑には軽重があったが、共に収監されて共に赦免された。ところが李・朴元大統領の2人は不倶戴天の敵のような関係であり、お互いを否定して報復したが、このように共に奈落に落ちたというのはアイロニーだ。