広島原爆投下から72年…韓国人被害者「昨日のように覚えている」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.07 09:26
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幼いごろ、広島に住んでいた時に原爆被害に遭ったチョ・オギさん(80、女)。
チョ・オギさんは72年前の「その日」を昨日のように覚えている。当時、広島のある小学校に通っていたチョさんはその日の朝、騒がしいサイレンの音に目覚めた。月曜日の朝の空はとりわけ快晴だった。あまりにも空襲警報がしばしば鳴っていた時期だったので待避はしなかった。
午前8時が過ぎるとサイレンの音がだんだんなくなった。チョさんの家族が朝ご飯を食べるために食卓を囲んで集まったその時だった。「ドン」という音と同時に壁掛け時計が左右にひどく揺れた。地震が起きたかのように家全体が揺れ、窓の外では巨大なキノコ雲が上がった。
「真っ赤な火柱が立ち昇った。台風が来たかのように風が吹きつけると突然真夜中のように四方が薄暗くなった。さじを手に握ったまま父や母、兄たちについて防空壕まで這って行った。風がどれほど強かったのか、体をまともに支えることができないほどだった。空には大きな火だるまが飛んでいたが、その中で2つが村の海辺に落ちた。海水がグツグツ沸いた」