◆ニッチはある＝三星電子の「赤ちゃん愛洗濯機」はニッチ市場攻略に成功した代表製品。 容量が３キロという短所を長所として強調し、大型洗濯機市場のスキ間を狙った「セカンド洗濯機」だ。 同社のキム・ナムヨン部長は「０２年に登場したこの製品は昨年まで計７万台売れている」とし「今年の販売台数は５万台以上と見込まれ、不況の中でも注目されている製品」と話した。 赤ちゃんがいる家庭やシングル族向けの製品だ。

パナソニック「ルミックスＬＸ３」もニッチ攻略に成功した製品だ。 高価格のデジタルレンズ交換式（ＤＳＬＲ）カメラと一般デジタルカメラの中間水準の製品だ。 パナソニックの関係者は「月平均３０％以上売り上げが増えている」と話した。

◆ブルーオーシャンを探せ＝最近ノートブック市場に「ネットブック」ブームが吹いている。 従来のノートブックの半分にもならないネットブックが新しい市場を創出している。 ネットブックは価格が５０万ウォン（約３万５０００円）台と安く、機能も一般消費者が使用するうえで不便がないため人気を集めている。

市場調査機関の韓国ＩＤＣによると、今年のネットブック市場規模は１７万台にのぼる見込みだ。 これは今年全体のノートブック市場の１０％程度。 ９月末に製品を出した三星・ＬＧ・三宝（サムボ）コンピューターは２カ月間でそれぞれ２万３０００台、１万５０００台、１万５０００台を販売した。 三星電子の「ＮＣ１０」は供給が追いつかないほどだ。

韓国ＩＣＤのクォン・サンジュン研究員は「１０－１２月期のノートブック市場は全般的に縮小する見込みだが、ネットブックは増えている」と話した。

ＬＧ電子の「ディオス・ワインセラー」も今年の販売量が前年比５０％以上増える見通しだ。 ０６年に５８００台だったワインセラー市場規模は今年１万３０００台に増えた。 ＬＧ電子はこの製品の販売量を７０００台以上と予想している。 ＬＧ電子は格安の中国ハイアール製品を抑え、ワインセラー業界１位に浮上した。　


不況知らずの製品には何か特別なものがある（１）