専門家らは、孤独死が失職・離婚率の増加のような経済・社会的原因と福祉問題を理由に増加すると分析している。イ研究委員は「大韓民国の４０～５０代は職場を通じて社会的関係を結ぶ場合が多いため、失職すれば人間関係が断絶され、ひどい時は家族と遠ざかる場合もある」と説明した。

離婚率の増加や非婚階層が増える点も原因に選ばれる。統計庁調査によると、韓国では毎月９７００組、年間１０万６０００組が離婚している。離婚・非婚層が健康に問題が生ずる場合、孤独死につながる確率もそれだけ高まる。中高年層は医療福祉サービスからも外されている。医療福祉政策はほとんど６５歳以上の高齢層を対象にしている。

専門家らは孤独死を防ぐためには「草の根社会的安全網」を強化しなければならないと話す。一人世帯の増加傾向を反映して福祉政策に変化が必要だという声も高い。釜山では最近、全国で初めて孤独死予防チームを新設した。釜山市のソ・ギョンミン孤独死予防チーム長は「３５～４９歳の中年層への支援を強化し、５０代以上の高年層への支援も拡大するため、チームを新設した」として「民間福祉機関と連携して健康管理、雇用斡旋などのサービスを提供する計画」と話した。

ソウル市は最近、一人世帯が集まって料理し、木工芸の授業も受けてコミュニティ空間として活用できる特別専用空間を４自治区に計５カ所を用意した。ソウル江北区は中高年男性一人世帯のための料理授業を進め、ソウル東大門区（トンデムング）は１人世帯向け趣味サークルを支援するなど、社会関係網の構築に乗り出した。

民官が力を合わせて健康はもちろん、寂しさを管理しなければならないとの呼びかけもある。パク・ミンソン社会福祉連帯事務局長は「一人世帯の健康保険データを政府と民間が共有し、健康に脆弱な階層をまず見守り、一人世帯が互いに出会える拠点空間を用意して隣が隣を世話する『共同体の回復』に力を注がなければならない」と話した。


韓国、若くなる孤独死…４０・５０代男性が高齢者より多い（１）