【取材日記】氾濫する韓国のヒップホップフェスティバル、個性なし=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.12 13:21
ここ最近、韓国の大衆音楽界は“ディス”戦に沸き立った。“ディス”は「ディスリスペクト(Disrespect)」の略語で、ヒップホップ・ミュージシャンがラップで相手を攻撃して無力化させるような行為をいう。ラッパーのSwingsが火ぶたを切って以来、E-SensやDynamic Duoのケコら有名ミュージシャンがリアルタイムで相手を非難する歌を発表した。
個人攻撃となんら変わらない歌詞内容は、連日インターネットで話題になると同時に憂慮をもたらした。だが7日に京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の韓国国際展示場(KINTEX)で開かれたCJE&M主催の「ONE HIPHOP FESTIVAL」はタイミングよくディス戦の恩恵を受けた。CJ側は「ディス戦が始まった週末から前売りチケット数が普段の5倍に跳ね上がり、公演当日には計9000人が殺到した」と明らかにした。韓国内で初めてである上、成功のうちに終わった大型ヒップホップイベントとして記録された。
だが同時期に予定されていた「ブームバップ・ヒップホップ・フェスティバル」は来月に延期になった。当初、主催側は米国のヒップホップ・ミュージシャンのエイサップ・ロッキー(ASAP Rocky)が初来韓すると広報した。だがエイサップ・ロッキーは自身のツイッターに韓国のブームバップ・フェスティバルを指して「It’s a fake event(偽物のイベントだ)」と記した。これは国の恥だ。それだけではない。7月に開く予定だった「ワールド・ヒップホップ・フェスティバル」は公演5日前になって中止になった。音楽批評家のキム・ボンヒョン氏は「これまでに少なくないヒップホップフェスティバルが延期になったといっては静かに消えた」と話した。