韓国の「臨終の質」は世界32位
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.08 09:01
慶尚北道(キョンサンブクド)のユンさん(66)は昨年1月末、腎臓がんという診断を受けた。ソウルの病院で抗がん治療と放射線治療を受けたが、効果はなかった。家族と連絡が途絶えて久しく、一人で苦労しながら過ごしていたが、寒くなり始めた昨年10月、知人の助けを受けて首都圏の療養院に移った。療養院側は鎮痛剤を与えているが、末期患者を管理する専門家ではないため、痛みを調節するのが容易でない。
2010年にがんで死亡した人は7万2046人。末期がん患者に最も必要なサービスは痛みの調節だ。抗がん治療はそれほど意味がない。痛みを調節しながら人生を整理することが重要だ。専門家の相談を受けたり、瞑想・ヨガなどで心理的な安定を維持しなければならない。こうしたサービスを緩和医療(ホスピス)という。