<文化が力だ>(3)社会問題、デザインが解決策…復活した「正祖のデザイン」(上)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.31 15:39
朝鮮第22代の王である正祖(在位1776~1800)は美しさの価値が分かるリーダーだった。朝鮮の計画的な新都市である京畿道(キョンギド)の水原華城(スウォン・ファソン)を築造しながら、こう話した。「(水原華城の)外見を美しくすることも敵からの防御に役立つ」(『朝鮮王朝実録』正祖17年、1793年)。当時の臣下との対話に出てくる内容だ。臣下が「丈夫な築城」を提案すると正祖は「美しさの力」を話した。私たちの美しい姿は、敵の意欲を失わせることができるという発想だった。
建築家スン・ヒョサン氏は「水原華城には18~19世紀に世界を席巻した『人文精神』が溶け込んでいる。正祖はその人文の心を貫いて華城を作った。当時の水準で見れば『モダン・シティ(modern city、近代都市)』だった」と話した。