韓国式パッケージ旅行はいつまで… 「共生旅行」に答え(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.30 15:19
旅行者と旅行地の住民の双方に利益となる旅行は可能だろうか。数年前から韓国国内でも公正旅行、責任旅行が代案だという声が出ているが、ほとんど変化はない。これに答えを出した人がいる。カナダに本社を置く旅行会社Gアドベンチャーブのブルース・プーン・ティップ代表(48)だ。28日、講演のためにソウルを訪問したプーン・ティップ代表に会った。彼は「現在の韓国式パッケージ旅行は持続可能なモデルではない」と短く語った。
中国系カナダ人のティップ代表は国連・グーグル・アップルなどからも声がかかる人気の講演者だ。革新的な企業を率いながら、貧しい国と地域社会を支援している珍しい経営者だからだ。プーン・ティップ代表は1990年、クレジットカード2枚でお金を借りて旅行会社を設立した。世界で有名なアドベンチャー専門旅行会社に育てた。昨年の売上高は3億ドル。28カ国に支社があり、毎年約10万人がGアドベンチャーを通じて100カ国以上を旅行している。
アドベンチャー旅行とはバンジージャンプのような危険な活動を意味するのではない。旅行者が自由に旅行しながら地域の文化を感じる旅行方式だ。バックパック旅行、トレッキング、奥地探険などを包括する。主要旅行地は南米、アフリカ、東南アジアだ。彼が地域社会と共生する方法を考えるのはある意味、当然のことだった。「自然景観が良く、独特の文化を持つ国はほとんど貧しい。観光業への依存度も非常に高い。旅行方式を少しだけ変えれば現地の人たちを助けることができると考え、それを実践したところ、現在のような旅行方式が作られた」。