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<韓国旅客船沈没>兪会長の遺体の隣に酒の瓶…死をめぐるミステリー(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.23 10:29
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兪炳彦(ユ・ビョンオン)清海鎮(チョンヘジン)海運会長(73)の死をめぐるミステリーが深まっている。キリスト教福音浸礼会(救援派)の信徒の助けを受けながら2カ月間ほど検察と警察の追跡をかわしてきたが、兪会長が6月中旬に死亡していたことが明らかになったからだ。自殺・他殺など死因をめぐる疑惑が増幅している。

◆自殺か=仁川(インチョン)地検特別捜査チームは包囲網が狭まる中、心理的な圧迫感を感じて自殺した可能性が高いとみている。

 
救援派の信徒によると、兪会長は普段から酒を飲まなかった。しかし兪会長の遺体のそばでは焼酎とマッコリの瓶などが発見された。酒に薬を入れて飲んだという分析が出ている。

しかしある検察関係者は「兪会長は自殺する人ではない」と話した。兪会長は自殺は罪悪だと信徒によく話していたという。兪会長は自分の関与疑惑が提起された五大洋集団自殺事件を意識するかのように、「神から与えられた生命を自ら断つ自殺に反対する」という立場を繰り返し表明していた。

遺書も発見されなかった。病死・自然死の可能性もある。兪会長には糖尿・関節炎などがあったという。捜査チームの関係者は「検察・警察の長い追跡を受けた70代の高齢者であるため、食事もきちんとできず、ストレスまで重なれば、心不全など身体に異常が生じてもおかしくない」と話した。初夏でも山や野外などでは高齢の兪会長は低体温症になる可能性がある、という専門家の意見も出ている。遺体が人里離れたところで発見された点から、助力者と別れた後、栄養失調で死亡したのではという見方もある。

◆一人で逃走?=検察は「兪会長は一人では逃亡しないと把握している」と何度か話していた。兪会長は5月25日、順天松峙斎サービスエリア付近の別荘を検察捜査チームが捜索した際、秘書(33、女、拘束起訴)ら側近2人と一緒にいた。当時、差し迫った状況で単独で移動したと、検察は把握している。

特に、核心の助力者が検挙され、兪会長が信徒の助けを受けるのが難しかったという推定が可能だ。その間、兪会長の逃避助力者38人が逮捕され、13人が拘束された。一部では逃避が長期化し、救援派関連の財産が次々と差し押さえられる状況で、兪会長と救援派を分離しようとする勢力に兪会長が捨てられた可能性も提起している。

警察検挙チームのある関係者は「最近まで教祖として崇められていた人物だが、逃走の過程が長期化するにつれ、内部の葛藤もなくはなかったとみる」とし「兪会長に未来がないという判断など世俗的な利害関係が作用する可能性がある」と話した。

最後まで兪会長と同行した運転手の身柄が確保されてこそ、兪会長が単独で残された疑問が解けるとみられる。


<韓国旅客船沈没>兪会長の遺体の隣に酒の瓶…死をめぐるミステリー(2)

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    <韓国旅客船沈没>兪会長の遺体の隣に酒の瓶…死をめぐるミステリー(1)

    2014.07.23 10:29
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    兪炳彦会長の死体そばで発見された遺留品…1、2:救援派系列会社の(株)韓国製薬のサプリメント「ASAスクアレン」と2003年2月に生産された「宝海ゴールド」焼酎を含む焼酎2本。3:非常食料として使われたと思われる豆20粒。4:白い運動靴(左)と兪氏が2009年に発刊した獄中自叙伝『夢のような愛』という文字が刻まれた灰色の布かばん。5:ジャンパーのポケットから発見された肥料包袋などだ。肥料は(株)ヒョパの有機質肥料「有機王」だ。ヒョパ側の関係者は「2013年の製品のようだ」とし、「化学肥料ではなく有機質肥料なので相当の量を食べないと死なない。肥料を食べて自殺した可能性は低い」と話した。警察は自殺用途でなければ物を入れたり体を保温するために使ったものとみている。その他にも兪氏は洋服ブランドで有名なイタリアの「ロロ・ピアーナ」の黒の冬ジャンパーを着用していた。(写真=順天警察署)
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