【噴水台】テニスエルボー

【噴水台】テニスエルボー

2006年03月26日21時16分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「皇帝ゴルフ」に続き、「皇帝テニス」が話題だ。 いまでは位置が変わったが、元々テニスはゴルフよりはるかに貴族的なスポーツだった。

  スコットランドの牧童が牧草地で風に触れながらしていたのがゴルフだとすれば、テニスはフランスの貴族が室内で優雅に楽しんだものだ。

  「ジュ・ド・ポーム(Jeu de Paume)」という試合がその原形だ。 フランス革命の引き金となったあの有名な「テニスコートの誓い(1789)」も、実は国王の議場閉鎖により、ベルサイユ宮殿内の球技場(ジュ・ド・ポーム競技場)で、第三身分議員が集会を開いたものだ。

  ジュ・ド・ポームは、ラケットの代わりに手の平(paume)でボールを打った。 貴族の遊びだったから、動作に決まり(礼儀)があった。 最初ボールを打つとき、相手に「どうぞ、受けて(Tenez)」とあいさつの言葉をかけた。 その言葉を英語式に読み、テニス(Tennis)と名付けられるようになった。

  こんにち、時速200キロもするボールを最も端っこへ恐ろしいスピードで飛ばしながらも、「サービス」する、と話す矛盾もそこから生れた。

  フランス貴族は高尚にも、点数をつけるのに時計を利用することができた。 時計を4分の1に分けて、1点を得る度、15分ずつ針を移した。 15、30、40で計算する方式が、そのため生じた。 ところが、なぜ45ではなく40なのか。 45にしていると、ジュースになる場合、置く所がなかった。 前に一つ引きつけると自然に問題が解決できた。

  丁寧な貴族が「15対ペケ」という表現を使うことはできなかった。 「0」がタマゴに似ているからといって「レフ(l’oeuf)」と呼んだ。 これが英国に渡り「ラブ」になった。 テニスコートに、だしぬけに愛の話が登場するようになった理由だ。

  ゴルフと同様に、テニスも行きすぎると無理がたたる。 代表的なものが「テニスエルボー」だ。 ある人が高い会費を支払ってテニスクラブに入会した直後、テニスエルボーになった。 もちろん会費は返済できない。

  コーネル大学の経済学者テイラー氏は、この時、その人が苦痛をかえりみずテニスを続ける可能性が高い、と主張する。 損失を受け入れる苦痛が、ヒジの苦痛よりはるかに大きいかも知れない、とのこと。 各企業が今後の展望より、すでに投資したお金(埋没費用=サンクコスト)にすがる傾向があることを皮肉るたとえだ。

  ソウル市長が無理にテニスを楽しみ「テニスエルボー」を得た。 ややもすれば、水路を設け、広場を作って得た人気を、埋没費用へと、ふいにしてしまうかも知れない。 フランス貴族のように礼儀を守りながら、やっていたなら、なかったはずの憂患だ。 ここで、みんなが共に見習う教訓一言。 「無理をすれば事故になる」。
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