北朝鮮が発射したミサイル、高度・速度・飛行時間を見るとICBMの直前段階

北朝鮮が発射したミサイル、高度・速度・飛行時間を見るとICBMの直前段階

2017年05月15日13時08分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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2016~2017年北朝鮮が発射した主要弾道ミサイル比較
  北朝鮮が14日に発射したミサイルは最大高度2000キロで、30分間ほど飛行した。過去に北朝鮮が発射したどのミサイルよりも最大高度が高く、飛行時間は長かった。一部の区間では最大速度がマッハ(音速)15を超えたことが分かった。専門家らが大陸間弾道ミサイル(ICBM)またはICBMの直前段階の性能を持つミサイルと懸念する理由だ。

  稲田朋美防衛相はこの日、北朝鮮のミサイルの最大高度と飛行時間に言及し「新型ミサイルと推定される」と述べた。続いて「(北朝鮮の弾道ミサイル高度が)2000キロを超えたのは初めて」と強調した。

  韓国合同参謀本部も「北がきょう発射した不詳の弾道ミサイル1発は飛行距離が約700キロであり、追加の情報は韓米当局が精密分析中」と明らかにした。合同参謀本部の消息筋は「日本側の分析数値を引用してもよい」とも述べた。

  この日発射したミサイルの前に最大高度を記録したミサイルは、昨年6月に試験発射に成功したムスダン。当時、最大高度は1413キロ、飛行距離は約400キロだった。軍の関係者は当時、「発射角度は直角に近い83度だった。高角発射を通じて周辺国の領海にミサイルが落ちないよう試験発射した」と説明した。発射角度と最大高度を勘案してムスダンが正常に発射されていれば3000キロ以上飛ぶ中距離弾道ミサイル(IRBM)というのが軍当局の分析だ。

  北朝鮮が2月に固体エンジンを利用して高角発射した北極星2型は最大高度550キロ、飛行距離500キロほどだった。正常な角度(30-45度)で発射する場合、弾頭の重さを考慮し、最大射程距離が2000キロ以上のIRBMに該当するという評価が出てきた。

  米国の非営利科学者団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」所属の物理学者デビッド・ライト氏はこの日発射したミサイルの最大射程距離を4500キロと計算した。情報当局によると、この日のミサイルの最高速度はマッハ15を超えた。先月29日に北朝鮮が発射して上空70キロで爆発したミサイルの速度と同じだった。科学技術政策研究院の李春根(イ・チュングン)研究委員は「ICBM直前段階の性能を持つ北の新型IRBMの可能性がある」とし「今まで出てきた北のIRBMのうち最も強力で最高の技術的完成度」と評価した。

  飛行時間もICBMかどうかを判断する核心要素だ。米議会予算局(CBO)によると、ロシアが保有する液体エンジンを利用したICBMは飛行時間が46分、固体エンジンを利用したICBMは38分をそれぞれ記録した。

  軍の関係者は「飛行時間(30分)を見るとICBMに非常に近いレベル」とし「弾道ミサイルは速度が決まっているため、意図的にゆっくりと飛ばすことはできない」と説明した。慶南大極東問題研究所のキム・ドンヨプ教授も「(発射を高角にした場合の)飛行時間などを勘案すると、最大射程距離が6000-7000キロの可能性がある」とし「射程距離が5500キロを超える弾道ミサイルはICBMに分類される。この程度なら北から米アラスカまで打撃できる距離」と評価した。

  航空大学の張泳根(チャン・ヨングン)航空宇宙・機械学部教授は「最大高度2000キロなら弾頭が大気圏を出て再進入したという意味」とし「北がICBMの核心技術である大気圏再進入テストを同時にしたとみられる」と述べた。

  日本側は今回のミサイルがICBMである可能性が高いとみている。稲田防衛相はICBMの可能性を尋ねる質問に対し、「詳しい内容は分析中だが、北朝鮮の核・ミサイルの脅威は新たな段階に入っている」と述べ、ICBMである可能性を排除しなかった。しかし米国の太平洋司令部は「今回のミサイルの飛行(軌跡)はICBMと一致しない」と述べ、ICBMの可能性は相対的に低いという見方を示した。
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