【コラム】ティラーソン米国務長官を平壌に派遣せよ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.01 17:07
北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の反応は「大陸間を越える北朝鮮の弾道ミサイルが完成されれば、状況がどうしようもなく悪化する可能性がある」だった。「悪化する可能性がある」という未来型だ。しかし、状況はすでに現在完了形だ。文大統領の話に緊迫性がない。
金正恩(キム・ジョンウン)がICBM発射を指示したのは国際社会がいかなるな強力な制裁を加えても、中国がいかなる圧力をかけても、北朝鮮人民がどんな苛酷な犠牲を払っても彼が公言した核・ミサイルの完成段階までは行くという不同の意志表現だ。北朝鮮土地をまるごと鉄壁ドームで覆わない限り、金正恩は引き続きミサイルを発射して核弾頭の最終的な小型化・軽量化のための核実験を行うだろう。大気圏進入技術を習得したかどうかをめぐる論争は意味がない。1~2年の時差に何の意味があるだろうか。これからすべての対応策は「状況は悪化した」「金正恩はルビコン川を渡った」を前提に立てる必要がある。
国際社会は北朝鮮をより孤立させることで米国と日本は独自の制裁を強化するだろう。中国は北朝鮮との金融・交易をさらに制限するだろう。しかし、結果は同様だあろう。金正恩がそれほどの覚悟もなく、あのような無謀な挑発をするだろうか。挑発-制裁-挑発-制裁…の無限サイクルを繰り返すだけだ。