海外市場での販売不振・THAAD報復…「危機の現代車」に反騰は可能か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.04 08:46
他の東南アジア地域も事情は似ている。起亜車はパキスタンでラッキーセメントの親会社、ユヌス・ブラザーズ・グループ(YBG)と提携し、商用車CKD工場の建設を推進している。インドネシアでも現代車が商用車CKD工場の建設を検討している。現代車は最近、インドネシアに大型トラック「エクシエント(Xcient)」500台を供給する契約を締結した。単一供給契約としては歴代最大だ。鄭副会長がことし7月に訪問したインド市場ではもっと積極的だ。起亜車が年間30万台の生産規模を備えた工場を建設中だ。11億ドル(約1241億円)の予算を投じた大型プロジェクトで、2019年下半期内に完工する予定だ。
中でもとりわけ施設拡大規模が大きいベトナムとインドは、鄭副会長がことし直接現場を訪問して入念に確認した場所でもある。現代・起亜車関係者は「東南アジアとインドは自動車需要が急速に高まっている地域だ。市場の需要に速かに対応し、新たな機会を創出していく方針だ」と説明した。
「台頭する市場」攻略と同時に、鄭副会長が特に気を配っているのは、長い間、現代・起亜車の弱点として指摘されて続けてきたスポーツ用多目的車(SUV)と高級車ラインナップの補強だ。鄭副会長はことし小型SUV「コナ(kona)」の発売イベントに「kona」とプリントされたTシャツとジーンズを着用して登場した。鄭副会長にしてみれば破格に近い挑戦だった。また、先月開かれたジェネシス(Genesis)G70ローンチイベントの時もサプライズ登場し、1万人余りの顧客の前に立った。G70の初公開を陣頭指揮したのだ。同じ期間に開かれたフランクフルトモーターショーには参加しなかった。