人間の体細胞クローン研究が早ければ今年下半期から再開される見通しだ。

国家生命倫理委員会は２３日、体細胞クローン研究を制限的に許容すると明らかにした。黄禹錫（ファン・ウソック）元ソウル大教授の論文ねつ造事件で研究が全面中断されて以来１年半ぶりとなる。

体細胞クローン研究は過去に比べてはるかに厳格に管理される。研究に使用できる卵子は人工受精用に採取した卵子のうち受精に失敗した卵子や妊娠に成功した後に残った卵子に制限される。

研究用としての卵子寄贈も認められない。不妊治療用に卵子を寄贈できる資格も、出産経験がある２０歳代の女性に限定される。また動物の卵子に人間の体細胞核を移植することは禁止される。研究者が関連規定を守らない場合、最高３年間研究が禁止される。事実上、学界から追放されるということだ。

外国ではドイツとニュージーランドが制限的に体細胞クローン研究を認めている。米国は各州で異なるが、連邦政府が支援する研究は制限的に許容されている。英国・イスラエル・スウェーデンなどは研究を全面許容、オーストリア・ノルウェーなどは全面禁止している。