【コラム】中国の求愛は、なぜこれほど熱いのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.20 10:50
いずれも一理ある解釈だが、中国の深さをあまり推し量っていない気がする。2つとも米国の攻勢について守勢的に対応する中国の姿を描いているという点からだ。私たちは、中国の韓国引き寄せがより攻勢的な戦略レベルで行われていることに注目しなければならない。韓国を中国側にしようとするのは、中国の長年の夢である中国の「崛起」とつながっている。
これに関連して、現実主義政治学者として習近平外交の骨格を提供していると言われる閻学通・清華大教授の主張に耳を傾ける必要がある。それによると米国を唯一超強大国とする現在の一超多極国際の構図は、2023年頃になれば米中両国による両極構図に変わる。この構図の勝者は誰になるだろうか。2つの要素を見なければならない。1つは米中それぞれの国力であり、もう1つは両国がそれぞれどれだけの友邦を確保しているかだ。この2つの「合」によって勝敗が分かれるというのが彼の話だ(『2023年世界史不変の法則』)。