史草ミステリー…500件中、対話録・録音ファイルだけなく=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.19 14:47
盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の問で行われた2007年首脳会談の対話録が蒸発した。パク・ギョングク国家記録院長は18日、国会運営委報告で国家記録院が首脳会談の対話録を保管していないと述べた。前代未聞の史草(国の公式記録)行方不明のミステリーに、セヌリ党と民主党はもちろん過去政権や現政権の人々もみな当惑している。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の核心関係者は18日「私たちも率直に言って少しあきれているし、当惑している」と話した。盧武鉉政権の人々も「対話録がないとは、話にならない」と反応した。
最長30年間、当事者(盧武鉉元大統領)を除いて誰も見られないように“秘密文書”として封じておいた対話録を国家記録院で探せないとなるやいなや、政界は責任攻防に包まれた。首脳会談の対話録は通常ならば“盧武鉉青瓦台”の文書管理システムであるe-知園に保存され、退任後の2008年2月に国家記録院へ移管されて以降、李明博(イ・ミョンバク)政権で管理されてくるべきだった。しかし▲与野党の閲覧委員が対話録を探せないうえに▲国家記録院も保有していないと明らかにするにつれ、この3つの段階の中のどの段階で対話録が蒸発したのかに関心が集まっている。対話録が廃棄されたのが確認された場合、論議は西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)放棄の攻防へと史草破棄の波紋から増幅される見通しだ。真実確認のために検察の捜査にも広がりうる。ただし民主党は対話録が国家記録院のどこかに保管されている可能性を固守しており、まだ変数は残っている。
パク・ギョングク院長が盧武鉉政権から渡された“大統領記録物資料目録”に首脳会談対話録がないと明らかにすると、セヌリ党では盧元大統領側の廃棄疑惑が増幅した。「渡さなかったから、探せないということではないか」という話だ。与党関係者は「もし対話録が廃棄され、残されてこなかったとすれば、これを指示する人は最高決定権者である盧者大統領しかいないのではないか」と話した。これに関して李明博政権の核心関係者は「2008年に政権をとった時、盧武鉉政権の青瓦台からはA4用紙1枚も譲り受けていない」として「盧元大統領は任期末に国家情報院に保管された対話録まで廃棄するように指示したという話もある」と主張した。