【コラム】開城工団撤収、誰の何のための争いか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.30 17:34
朴大統領の内心がよく分からない。この機会に北朝鮮を抑え込もうということなのか、行きつくところまで行ってみようということなのか、判断できない。追い込んで北朝鮮を抑え込めると考えているのなら、あまりにも純粋な発想だ。そうして話を聞く北朝鮮なら、こういう状況までにはなっていないはずだ。政府内ですらきちんと整理されず右往左往する姿があまりにも危険に見える。南北当局の幼稚な争いで開城工業団地に投資した韓国企業とそこで働く北朝鮮従業員だけが血の涙を流している。いったい誰の、何のための争いなのだろうか。韓半島信頼プロセスとはこういうものなのか。
荷物を積んだ車が避難民の行列のように開城工業団地を抜け出す姿を見ながら、なんと馬鹿げたことだろうかと感じる。朴大統領は「テレビでそれを見ながら世界のどこの誰が北朝鮮に投資をしようとするだろうか」と語った。間違った話ではないが、人々がどのように私たちを見るだろうかという点も気になる。苦労して準備した大切な家財道具を、夫婦げんかをしながらむやみに捨てる格好ではないだろうか。