【社説】韓電に続いて韓水原も実績悪化…「脱原発理念」に固執すべきか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.16 10:34
予想はしていたが衝撃的だった。韓国水力原子力(韓水原)が発表した経営実績のことだ。今年上半期だけで5500億ウォン(約535億円)の当期純損失を出した。原発の稼働率が大きく落ちたからだ。80%前後だった原発稼働率は今年上半期に60%まで落ちた。当然、韓水原は売上高が減少し、大幅赤字を出した。
原発を運営する韓水原は毎年上半期に数千億ウォン、多ければ1兆ウォン以上の黒字を出してきた。経営実績を電子公示した2002年以降、赤字は一度もなかった。その企業が突然、赤字企業に転落したのだ。
親会社の韓国電力(韓電)はさらに深刻だ。上半期の損失が1兆500億ウォンにのぼった。電気を安く生産する原発の稼働率が落ちると、燃料費が高いガス発電所を稼働して電気を供給した。脱原発の副作用だ。今後も赤字を免れる道は見えない。政府が脱原発に固執する限り、唯一の方法は電気料金を引き上げることだ。しかし政府は脱原発を宣言しながら「2022年まで電気料金は引き上げはない」と釘を刺した。