日本の衆院選で初当選した福田衣里子氏(28)。民主党候補として長崎2区から出馬した福田氏は、政治経験がまったくない新人だ。出馬のときから「女性刺客」として関心を集めていた福田氏は、10選目を狙っていた自民党の久間章生元防衛相(68)を抑え議員バッジを獲得した。昨年に国を相手取ったC型肝炎治療剤被害訴訟の原告代表を務め勝訴した市民代表出身だ。身長1メートル50センチにあどけない顔、虚弱体質の福田氏は選挙期間中毎日選挙区内を毎日のように隅々まで100キロメートルに達するほど回った。福田氏の政治の師匠は小沢一郎民主党代表代行だ。福田氏は長崎に派遣された小沢氏の秘書とともに有権者らの門を叩いた。当選が決まった時には「きょうはゴールではなくスタート。地域の声に耳を傾ける国会議員になりたい」と述べた。
◆小沢ガールズが大挙布陣=福田氏のように小沢氏の推薦を受けて当選した「小沢ガールズ」は40人。小沢一郎政治塾や、小沢氏が率いる党内の一新会倶楽部参加者が多い。小沢氏の推薦で政治に入門した人たちがほとんどだ。選挙遊説期間には小沢氏の選挙秘書らが各候補を1対1でサポートした。小沢氏が直接小沢ガールズの地域を訪れ有権者に一票を訴えたりもした。