【グローバルアイ】「Japanese Only」と「Only Japanese」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.18 11:26
このところ日本国内の韓国人駐在員の間で共通の話題がひとつある。個人タクシーのドライバーの外国人に対する無礼さだ。韓国では個人タクシーの親切度が高いが日本は逆だ。しっかり教育を受けた法人タクシーのドライバーがはるかに親切だ。だれはばかることのない個人タクシードライバーは外国人に対する不快な感情をそのまま表わす。ある駐在員は「この前個人タクシーに乗った後で韓国語で電話をしたらやさしかったドライバーの態度が急変した。もういくら急でも個人タクシーには乗らない」と話した。他の駐在員は「最初は尊敬語を使っていたが韓国人であることがわかった瞬間にぞんざいな言葉に変わった」と打ち明けた。この1~2年間に広がっている社会現象だ。
日本のプロサッカーJリーグの浦和レッズのサポーターの一部が観客席の出入口に「Japanese Only」という横断幕を掲げたというニュースに接した瞬間、日本の個人タクシーがオーバーラップして思い浮かんだ。問題の浦和サポーターはJリーグ側の調査過程で「ゴール裏のサポーター席は聖地だ。外国人が入ってきてはいけない」と話した。あきれる話だ。また、問題の横断幕は「自分のチーム」所属の在日同胞4世の李忠成を狙ったという。すでに「日本人」になった李忠成にまで「出身」を問い質したのだ。
単に個人タクシーや浦和サポーターだけではない。1年余り前から続く日本の右翼団体「在特会」の露骨なヘイトスピーチ(憎悪表現)はすでに「表現の自由」という範疇を超えたと言っても差し支えない。週末である16日も彼らは東京都心で「韓国人は日本から出て行け」と叫んだ。さらに嘆かわしいのは彼らに豊島区が集会場所として公共施設である豊島公会堂の使用を許可したという事実だ。「集会の自由も重要だ」というどうでもよい話ばかり並べる。