現代・起亜車の収益性、世界最下位レベル

現代・起亜車の収益性、世界最下位レベル

2018年01月30日11時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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起亜車光州(クァンジュ)第2工場の生産ライン(写真提供=起亜車)
  グローバル主要自動車企業のうち現代・起亜車の営業利益率は下位圏であることが分かった。現代車・起亜車の収益性が危険水準という分析が出る背景だ。

  現代車グループが発表した昨年の実績によると、現代自動車の営業利益は7年ぶりに5兆ウォン(約5080億円)以下となった。売上高(96兆3671億ウォン)に対する営業利益(4兆5747億ウォン)の比率を表す営業利益率(4.7%)は2011年(10.3%)の半分にもならなかった。

  起亜車も昨年の営業利益(6622億ウォン)が前年比で73.1%減少した。売上高(53兆5357億ウォン)に対する営業利益率は1.2%にすぎない。2011年の起亜車の営業利益率は8%だった。現代車・起亜車ともに国際会計基準(IFRS)を導入(2010年)して以来、過去最低の営業利益率となった。

  こうした営業利益率は世界の競合他社と比較しても低い。現代車・起亜車を除いた上位11社のグローバル自動車企業の昨年1-9月の平均営業利益率は6.2%。現代車・起亜車の営業利益率が平均にも達しないということだ。特に起亜車(1.2%)は最も低い。

  このように営業利益率が低い理由の一つは過度な人件費だ。現代車の売上高に対する人件費の比率は昨年15.2%と、韓国自動車5社のうち最も高かった。起亜車(10.3%)も売上高の10%以上を給与として支払っている。これはルノーサムスン車(4.4%)の倍以上だ。韓国自動車産業協会が昨年8月に発表した資料によると、トヨタ自動車の人件費比率は7.8%だった。(2012年基準)。

  生産性も最低レベルだ。世界自動車工場の生産性を調査した「ハーバーリポート」によると、2015年基準で現代車韓国工場が自動車1台の生産に所要する時間(HPU)は26.8時間だった。トヨタ自動車(24.1時間)やフォード自動車(21.3時間)、GM(23.4時間)に比べて11-25%ほど多い時間を投入している。この調査で最も生産性が高かったスペインのルノー・バリャドリード工場(16.2時間)と比較すると、現代車はHPUは10時間以上多い。現代車が自動車3台を生産する間、ルノー・バリャドリード工場では5台を生産するということだ。

  生産性が低い状況で長期間の労使交渉は生産性にマイナスの影響を及ぼした。9カ月間続いた2017年の現代車賃金および団体交渉期間、現代車の労働組合は計24回のストライキをした。このため約1兆6200億ウォン(7万6900台)の生産支障が生じたと推算される。チェ・ビョンチョル現代車財経本部長(副社長)は「厳しい経営環境の中で賃金および団体交渉妥結の遅延による部分ストの影響で新車のモメンタムを最大化できなかった」とし「売上損失・稼働率低下で固定費負担が増加した」と述べた。

  現代・起亜車は今年も経営環境が厳しいと予想している。現代車グループグローバル経営研究所によると、今年の世界自動車販売台数(9372万台)は1.2%増にとどまる見通しだ。グローバル金融危機以降、最も低い成長率となる。現代車グループの主要市場の韓国(1.1%減)・米国(1.7%減)・中国(1.3%減)市場規模は一斉にに減少すると予想した。

  現代車グループは今年、各国に戦略型の新車を投入し、主要市場で販売競争力を高める戦略だ。米国市場ではSUVを前に出す。チェ・ビョンチョル副社長は「米国市場で2020年まで8モデルのSUVを発売し、ラインナップを補強する」と明らかにした。具体的に小型SUV「コナ」をはじめ、次世代水素電気自動車(NEXO)・中型SUV(サンタフェ)・電気自動車(コナEV)・準中型SUV(ツーソン改造車)を年内に米国市場に投入する。

  起亜車も加勢する。ハン・チョンス起亜車財経本部長(副社長)は「スポーツセダンのスティンガーをはじめ、ソレント、K2、K3を投入し、ラインナップを補強する」と説明した。中国市場では現地戦略車で市場を攻略する。ク・ジャヨン現代車IR担当常務は「昨年発売した中国戦略型新車(ix35)販売を今年本格化し、小型SUVのENCINO(韓国名コナ)など多様な新車を次々と出し、ソナタプラグインハイブリッド(PHEV)などエコカーも投入する」と述べた。

  ハン・チョンス本部長は「中国型戦略SUV(NP)と7-9月期発売予定のエントリー級SUV(QE)で中国SUV市場で競争力を回復し、K5 PHEVとKX3電気自動車などエコカーを発売する計画」と明らかにした。

  現代車グループは今年のグローバル販売目標を755万5400台に設定した。現代車は前年比3.8%増の467万5000台、起亜車は5%増の287万5000台を販売するという目標だ。
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  • 起亜車光州(クァンジュ)第2工場の生産ライン(写真提供=起亜車)
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  • 現代車労組のストライキ(中央DB)
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