<セウォル号>惨事から196日ぶり…「誕生日に帰ってくれてありがとう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.30 14:03
29日午後9時頃、全羅南道珍島郡(チョンラナムド・チンドグン)の彭木(ペンモク)港に設置された遺体安置所の前。テントになった安置所側に1人分の遺体が運ばれてくると不明者家族の顔が一瞬固まった。しばらく後、遺体を確認した家族は一斉に泣き叫んだ。
セウォル号惨事から196日ぶりに帰ってきた遺体は、すぐに遺体安置所に移された。汎政府事故対策本部は、正確な身元確認のために遺体のDNAを採取した後、国立科学捜査研究院に送った。分析結果は30日午前中に出てくる予定だ。対策本部関係者は「藍色のレギンスなど衣服や25センチの足のサイズで推測すると安山の壇園(ダンウォン)高校のファン・ジヒョンさん(17)の遺体である可能性が大きい」と明らかにした。ファンさんの父親ファン・インヨル氏(51)も遺体を確認した後「大変だった。誕生日に帰ってきたんだな。ありがとう」と言って嗚咽した。ファンさんの母親は「ああ、私の娘」と叫んで地面にそのまま座り込んだ。